ビジネスに活かす教養としての仏教
プルメリアのコメント
「何のために働くか」、「企業の価値とは何か」、「どう生きるべきか」どのテーマも自分で答えを見つけ出すのは難しい。本書は仏教の視点からこれらのテーマを見つめ直す。本書を読み進めるうちに教養として仏教について知ることでも一読の価値がある。
「職場のハラスメントがなくならない」、「なぜ勤め人の自殺が多いのか」…、職場のリーダーやビジネスパートナーにも参考となる解説、「定年後に抜け殻になってしまうのは何故か」イギリスの経済学者ケインズの言葉を引用して解説するなど仏教だけではなく多くの偉人の示唆が引用されている。
最後に特別講義(本書は講義という形で読み進める)として、知っているようで知らなかった「弔事と人間関係」はビジネス上だけではなく弔事にあたる場合の参考になるだろう。
概要
「一度読んだら永遠に忘れない」極上の説法
少足知足、利他、縁起、供養、四宝印、出家・・・・・・
「諸行無常の(正解がない)時代」を生き抜く知恵と心構え
佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)推薦!
「仏教は抜群に面白いしビジネスに役立つ」
「なんだか毎朝会社に行くのが疲れた」「ポスト争いでいがみ合う組織の雰囲気が重い」「定年後、自分はどうしたらいいのかわからない」など、仕事やビジネスに関する悩みは尽きない。そんな悩みを解決してくれるのが、仏教である。歴史に裏打ちされた合理的・科学的な真理は、長年日本人の倫理・道徳観の拠りどころとなってきた。その意味で、お釈迦さまや宗祖の言葉・教えから学べることは多い。そこで本書では、元経済系記者で現在は浄土宗僧侶の著者が、難解な用語や解説は極力避け、現代のビジネスシーンに置き換えながら、仏教を「再翻訳」。六道輪廻や八正道などイメージしづらい教えもすいすい頭に入る。ビジネスパーソン必読の“世界一わかりやすい仏教本”。
<本書の内容>
第1講何のために働くか~?働き方と仏教
「少欲知足」(足るを知る)
「我他彼我」(平等の意識)
「中道」(節制)
第2講企業の価値とは何か~?組織と仏教
「利他」(謙虚に生きる)
「縁起」ガバナンス(企業統治)
「布施」(社会貢献)
「供養」(持続可能性)
第3講どう生きるべきか~?人生と宗教
「四宝印」(メンタルタフネス)
「出家」(再出発)
特別講義弔事と人間関係
STUDY1「閉じられた葬式」がもたらす弊害
STUDY2 葬式のあり方を問う
ビジュアル:最低でもこれだけは知っておきたい! “通夜” のマナー
STUDY3 お墓参りの偉大な力
ビジュアル:最低でもこれだけは知っておきたい! “お墓参り” のマナー
STUDY4遺骨を残すべきか
STUDY5お盆・お彼岸は死者とコミュニケーションする機会
巻末付録1仏教の理解が深まる映画作品/仏教の理解が深まる書籍作品
巻末付録2仏教とアート
著者
鵜飼秀徳 (うかい ひでのり)ジャーナリスト・浄土宗僧侶
1974年、京都市右京区嵯峨・正覚寺(浄土宗)生まれ。成城大学卒業。新聞記者、経済誌記者などを経て、2018年より独立。「現代社会と宗教」をテーマに取材、発信を続ける。佛教大学・東京農業大学非常勤講師、(一社)良いお寺研究会代表理事、(公財)全日本仏教会広報委員など。
著書に、『寺院消滅』(日経BP)、『仏教抹殺』(文春新書)、『仏具とノーベル賞 京都・島津製作所創業伝』(朝日新聞出版)など多数。
登録情報
発売日 : 2019/12/25
単行本(ソフトカバー) : 240ページ
ISBN-10 : 4569845789
ISBN-13 : 978-4569845784
出版社 : PHP研究所 (2019/12/25)
言語: : 日本語