書籍松木喬松本麻木乃

SDGsアクション <ターゲット実践>インプットからアウトプットまで

プルメリアからのコメント

「SDGs」に取り組み、社外へ発信している企業を丹念に取材し、それぞれの強みや特徴を生かした具体的な活動を整理した本。ベンチャー企業、中小企業、大企業まで、事例数としては豊富である。『SDGsへの関心は、女性や若者へと広がっている』とする一方で、ゴール5「ジェンダー平等」の核となる“女性が活躍する社会”へはまだまだ程遠く、日本の最大の課題であると指摘する。

また、若者にとっても就職先の選択肢として捉え、企業の「SDGs」へ対する考え方や取り組みが問われる時代になっている。働き方、食育、イノベーションなどといった観点から、日本の課題を指摘する有識者へのインタビューも加え、正解のない「SDGs」への取り組みのヒントになる一冊だ。

出版社からのコメント

SDGsの本質「169のターゲット」を解く!
SDGs(持続可能な開発目標)は17のゴールと169のターゲットで構成されています。17のゴールは「貧困」「飢餓」「教育」「エネルギー」といった大きなテーマであり、それらの問題を解決する具体的な行動が169のターゲットとして記されています。このターゲットには社会からの要請がまとめられているので、SDGsを経営に取り込む際、参考になります。
本書は、このターゲットに焦点を当て、取り組み方にルールのないSDGsを、ターゲットから解釈し、企業による実践的な活動に結び付けることができます。

本書の主な構成

Part0 SDGsの基礎【「行動の10年」「Withコロナ」でのSDGs 他】

Part1 貧困をなくそう【遠い取引先の収入を増やす仕組みづくりを考える 他】

Part2 飢餓をゼロに【デジタル活動でハードルの下がった農業にビジネス参入 他】

Part3 すべての人に健康と福祉を【マラリア感染者の経済負担を軽減する商品づくり 他】

Part4 質の高い教育をみんなに【障がい者アートを商品に 他】

Part5 ジェンダー平等を実現しよう【厚労省が認定マーク「えるぼし」でお墨つき 他】

Part6 安全な水とトイレを世界中に【海外工場、取引先の水リスクを調査する 他】

Part7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに【グリーンボンドは資金調達の手段 他】

Part8 働きがいも 経済成長も【市民の資金提供で中小企業が新ビジネスに進出 他】

Part9 産業と技術革新の基盤をつくろう【活用すべき、国際協力機構の手厚いサポート 他】

Part10 人や国の不平等をなくそう【外部の指標に基づき、LGBTに配慮した人事制度を導入する 他】

Part11 住み続けられるまちづくりを【IT企業がアフリカのごみ問題解決に挑戦 他】

Part12 つくる責任 つかう責任【メーカーも消費者も利益を得て、その一部を寄付する循環 他】

Part13 気候変動に具体的な対策を【緑の気候基金が環境ビジネスを後押し 他】

Part14 海の豊かさを守ろう【企業から企業へ。サステナブル・シーフードのノウハウを伝承 他】

Part15 陸の豊かさも守ろう【工場の緑地を動植物の生息する空間に 他】

Part16 平和と公正をすべての人に【ブロックチェーンによる現金支給や仮想通貨の寄付 他】

Part17 パートナーシップで目標を達成しよう【マルチステークホルダー・パートナ―シップをつくろう 他】

著者紹介

〇松木 喬(まつき・たかし)

日刊工業新聞社 記者

1976年生まれ、新潟県出身。2002年、日刊工業新聞社入社。2009年から環境・CSR・エネルギー分野を取材。日本環境ジャーナリストの会理事、日本環境協会理事。主な著書に『SDGs経営“社会課題解決”が企業を成長させる』(日刊工業新聞社、2019年)、雑誌『工場管理』連載「町工場でSDGsはじめました」(日刊工業新聞社、2020年1月号-10月号)。

〇松本 麻木乃(まつもと・まきの)

日刊工業新聞社 記者

1978年生まれ、沖縄県うるま市出身。2004年、日刊工業新聞社入社。化学や食品業界を経て2010年から10年間、国際担当。2020年から不動産・住宅・建材業界担当のかたわらSDGsを取材。

登録情報

発売日 : 2020/9/26

単行本 : 312ページ

ISBN-10 : 4526080845

ISBN-13 : 978-4526080845

出版社 : 日刊工業新聞社 (2020/9/26)

言語: : 日本語